忘れ去られた者たちの生き残りを賭けた絶望と希望の戦い「86-エイティシックス-」【おすすめアニメ紹介】【感想】
電撃文庫より刊行された、ディストピアSFライトノベルが原作のアニメ。
その評価は賛否両論で、比喩表現や対比を多く用いた作品です。
タイトル 作品紹介
86‐エイティシックス‐
・原作ライトノベル
全10巻(2021年8月時点)
・マンガ
全3巻(2021年8月時点)
・外伝
「86‐エイティシックス‐オペレーション・ハイスクール」全1巻(2021年8月時点)
「86‐エイティシックス‐ラン・スルー・ザ・バトルフロント」(2021年8月時点)
・アニメ
2021年4月~6月 第1クール 全11話+Specialepisode1話
2021年10月より第2クール放送
あらすじ
星歴2139年。
大国ギアーデ帝国は、世界初の完全自立無人戦闘機械「レギオン」の開発に成功し、周辺諸国全てに宣戦を布告した。
そして、レギオン部隊による侵略を開始した。このレギオン戦争は、瞬く間に大陸全土を巻き込んだ大戦争へと発展していく。
ギアーデ帝国の無人兵器・レギオンが周辺国家への侵攻を開始して9年。
サンマグノリア共和国は85の行政区画を要塞で囲い、その外「86区」に無人戦闘兵器ジャガーノートを配備することで、「戦死者ゼロの戦場」を実現した。
しかし、実際は銀髪と銀の瞳を持つアルバ以外の人種を「人間ではなく人型の豚」と定義してエイティシックスと呼び、彼らを無人機の「パーツ(プロセッサー)」として搭乗させ、使い潰すことでかろうじて国防を果たしていた。
アルバでありながらエイティシックスの扱いに疑問を抱く少女レーナは、最年少16歳にして共和国軍の少佐の階級を持ち、エイティシックスの戦隊を管理するハンドラーになる。
ある日、レーナはエイティシックスの最精鋭スピアヘッド戦隊の管制を務めることになる。
そこにはエイティシックスたちから「死神」と呼ばれ、「アンダーテイカー(葬儀屋)」の二つ名を持つプロセッサー・シンがいた。
ジャンルワード
帝国
共和国
86区
ジャガーノート
プロセッサー
ハンドラー
エイティシックス
スピアヘッド戦隊
死神
アンダーテイカー(葬儀屋)
レギオン
亡者の声
「死にたくない」
真の仲間
コメント おすすめ度
作品全体を通してかなりの比喩や対比を用いた作品で、その表現方法は結構複雑になっています。
多くの伏線や表現方法が好きな人はめちゃめちゃハマるし、複雑な表現が苦手でピンとこない人は楽しめない作品だと思います。
しかし、主人公たちが乗る戦闘機ジャガーノートと敵無人戦闘機レギオンの戦闘シーンは、メカニックアニメとしてもアクションが素晴らしく、迫力のあるバトルシーンは必見。
メカ系のアニメが好きな人は、そういった面で楽しめる作品だ。
作品全体の作画も良く、演出や風景、アクションにもこだわりが多く見受けられます。
作品のテーマとして差別や戦争といった悲惨な部分を扱いつつも、仲間との愛や友情を描いており、登場人物の成長や葛藤に感情移入しやすくなっていると思う。
ただ、アニメは登場人物の話が中心なので、作品世界の戦争や国々の全体像が見えないのが残念な点だ。
第2クールでは登場人物の世界が広がることで、世界の全体像も広がってほしい。